整形外科勤務は、子どもが小さくて治療院に勤めるのはとても難しいと感じたから選んだ道です。でもこれが後に私の強みになりました。

整形外科では骨や筋肉の疾患がたくさん見られます。医師はもちろん、看護師、薬剤師、放射線技師・・・沢山の人が勤めていますから皆さんの仕事がどんなものなのか、たくさん勉強させていただきました。

私が勤務したところはリハビリテーション科です。その当時、リハビリに必要な人材が不足していた時代で、PT(理学療法士)OT(作業療法士)が大変不足していました。ST(言語聴覚士)に至っては国家資格になったばかりでごくごく少数しかいません。私はその資格者が足りない時代に運良く採用されたのです。

さて、リハビリとは

リハビリテーション(英語: rehabilitation)とは、身体的、精神的、社会的に最も適した生活水準の達成を可能とすることによって、各人が自らの人生を変革していくことを目指し、且つ時間を限定した過程である Wikipediaより

という定義があります。

怪我をしたり病気で生活に支障が起きた時にリハビリをして社会復帰するというイメージでしょうか。私はそのお手伝いをしました。最初はマッサージが専門の仕事でした。毎日毎日患者さんのマッサージです。4人マッサージスタッフがいたのですが、田舎の病院ではとてもすごいことでした。口コミで患者さんがマッサージが保険でできると聞き、毎日朝から番を取りに来てました。これが病院の宣伝でもあったのだと思います。患者様は電気をかけたりマッサージしたり、必要な場合はPTからリハビリを教えてもらいました。

そのうち、私はマッサージだけでなく入院患者さんや外来のリハビリが必要な患者さんにリハビリ指導・リハビリに関わることになります。もちろんPTの指導のもと行われました。今のリハビリではあまり行われなくなった徒手での関節可動域訓練も行っていました。

関節可動域 (Range Of Motion)、あるいはその検査、もしくは改善のために行われる理学療法。Wikipediaより

 

簡単に言うとガテン系の仕事です。まだ若かった私は元気もありましたが仕事が好きだったんでしょうねえ(笑)一生懸命行いました。入院患者さんもたくさん担当しました。そんな話をこれから書いてみます。