『徒手筋力テスト』はMMT(Manual Muscle Test)ともいわれ、筋力の評価として使われています。徒手筋力検査(Wikipedia)ともいわれています。詳しくはリンクからどうぞ。これは検査者が被検査者にテストするものなので、検査者によって多少評価に差が出やすいです。

このTestは6段階の評価に分かれており、0(zero)~5(Normal)に分類されます。また各数字に+(プラス)、-(マイナス)をつけて各段階の中間・同数字でも微妙な強弱の段階を表現もします。3+・2+などです。このTestにより日常生活動作がどの程度出来るか、また、神経障害で筋力低下があるのかどうか、などがわかります。しかし、意識障害があって検査者の指示がわからない場合は検査不能です。

主にDr(医師)・PT(理学療法士)・OT(作業療法士)によって検査されることが多いようです。

難しいことを言いましたが、簡単に言うと筋力の強さの診断です。このTestで『3』以上の評価で日常生活を行うことが出来ると言われています。

 

徒手筋力テスト(Manual Muscle Test:MMT)

4 Good   抵抗を加えても、運動域全体にわたって動かせる

3 Fair     抵抗を加えなければ重力に抗して、運動域全体にわたって動かせる

2 Poor     重力を除去すれば、運動域全体にわたって動かせる

1 Trace    筋の収縮が僅かに確認されるだけで、関節運動は起こらない

0 Zero   筋の収縮は全く見られない

 

訪問マッサージで伺う患者さんは、MMTで大体の状態を把握することもあります。指標にはなりますので知っていると良いですね。鍼灸マッサージの専門学校でも必ず講義があると思います。

骨折や怪我等で痛めた腕や足は、回復すると筋力増強のためのリハビリが出来ますのでMMTはある程度は向上します。しかし、脳梗塞・脳出血・脊髄損傷等の患者様はごく軽度の方を除き麻痺が多少なりとも出現します。麻痺が出現した方は予後(将来の見通し)はあまり良くないことが多く、その場合はMMTの向上は難しいです。その場合MMTは麻痺した筋肉の支配神経の確認などに使われます。

日常生活の中ではこのような言葉は聞くこともありませんが、家族や友人が怪我や病気をし、このようなお話を聞く機会があった時に、知っているとわかりやすいかもしれません。またMMTはいくつくらいですか?と聞くことも出来ますね。