往診専門で始めた訪問マッサージですが、時々鍼灸治療の依頼もありました。

道具を持って出かけるのですが、鍼はいいとしてお灸は環境により出来ないこともありそのあたりが往診の限界だなと感じることがありました。

そんなこんなのある日。

友人がヘルニアから来る坐骨神経痛でひどい痛みを抱えてしまい、薬を飲んでもだめで夜も眠れないと言うメールがきました。

この友人、ちょっと遠いところに住んでいたので私は近所の接骨院や鍼灸院に受診するようにアドバイスしてました。

で、色々試みたのだが結局良くならず、病院でブロック注射を受けたそうです。

2回位数日開けて行ったようですが結局一日くらいしか効果がなかったということでした。

寝られないし仕事にならないし本当に困っているのがわかったので、仕事が休みの日に訪問することにしました。

同じ関東の住民なんですが、県を2つまたぐ距離だったので採算度外視です(笑)

今回は治療するにあたり緊張しました。

少しでも良くならないと痛みでナーバスになっている友人が落ち込んでしまうからです。

改めて鍼灸指南書を確認しメモを取って出かけたのを思い出します。

症状を聞いて痛みの場所を確認したり整形外科的な徒手テストも行ってから治療しました。

治療内容は鍼とマッサージ。

施術後は・・・人の肩を借りないと歩けなかったのがなんとか歩けるようになりまして、痛みも半減したと喜んでました。

その日の晩はよく眠れたと翌日連絡が来てホッとしたのを思い出します。

その後数回の治療を数カ月に渡って行った結果、痛みは消失しました。

あの痛みは何だったのだろうと友人に会うだびに言われますが、ヘルニアもあったようですし・・・

でもそれだけの原因ならブロック注射は効くわけですし、筋肉の硬さが神経に悪さをしたとしか私には考えられませんでした。

これをきっかけに、前々から患者さんから言われていた

『治療院ないんですか?治療院で治療してもらいたいんです。家だと気が散ってね~』という言葉を現実にしようと動き始めました。

でも、ケアマネしてて訪問マッサージしてて、治療院出来るのか???

自宅で開院しようとしましたが、部屋が足らない。

自宅の庭にはプレハブ小屋を建てる余裕がありましたが、大通りから入り組んだところに自宅があり、治療院としては案内が難しいところでした。

プレハブを建てる予算もないですし・・・

じゃあ、アパート1軒借りてそこでやってみようと思いまして、アパート探しが始まりました!